テーマ
微生物検査の有効利用
2011.6.3(金)18:30~20:30
講師:上原由紀先生 順天堂大学大学院 感染制御科学/総合診療科、IDATEN(日本感染症教育研究会)世話人
90人の参加で行われました。
前回のウィットにとんだ細川先生のレクチャーに引き続き、静かな語り口で私たちを惹きつける上原先生との時間は、まさにあっという間という2時間でした。アンケートからは、7割の人から「ニーズにマッチしていた」「理解できた」との声が寄せられました。
今回の講演のPointをまとめてみました。
① あらゆる臨床症状・診断指標から感染巣をつきとめ、この患者さんにとってどの検査が必要なのかどうかをきちんと見極めること
② 必要な検査を正確に実施できるよう、タイミングを逃さず正しい方法で検体採取をすること
③ リアルな情報が得られる塗抹検査(Gram染色)を十分に活用し、経験的初期治療を速やかに開始すること
④ 同定感受性試験の結果によって、起炎菌を確定し治療法を再検証したり、より狭域スペクトラムの抗菌剤への変更を行い、耐性菌の予防・アンチバイオグラムの作成につなげること
また、アンケートからは、次のような意見が出されました。
*とてもわかりやすく、臨床に活かせる有意義な講義だった。
*グラム染色をもっと勉強し、習得したい。
*検体採取方法、保存方法について正しい理解が、
正しい結果につながることを知った。
*症例を提示しての説明で、わかりやすく、大変勉強になりました。
次回の講演会の予定は、
6月29日(水)18時30分~20時30分 ふれあい会館第1会議室
「感染症のEmergency」
講師:松永直久先生 帝京大学医学部附属病院 感染制御部
IDATEN(日本感染症教育研究会)世話人