2011年7月29日金曜日

呼吸器内科医師による胸のxpレクチャー

先日は、研修医レクチャーと採用試験が重なったため、

担当医会議で研修担当医のDr-Sが「僕が胸のレントゲンのレクチャーやりますよ。」

と名乗りをあげてくれました!急なお願いだったのですが、すぐに対応してくれて助かりました。


さて、その時の様子です。
胸XPの読影の仕方
演習してみましょう。
臨床医がめざすは、
 「X線を見ていない人にも正確に想像させる記述を行う」です。

B医師、A医師の所見を聞きながら、
胸XPを書き込み中
 まずは、役割分担。

   A医師は、 X線所見を述べます。(X線を見ながら)
   B医師は、 所見を聞いて書いてください。(X線を見ないで)
   C医師は、 その結果を講評してください。

さて、どれだけギャップがあるでしょう。。。

2011年7月25日月曜日

各部門から研修医へフィードバックするために・・・

 先日、多職種で構成されている初期研修委員会で、

「研修医の顔と名前が一致しないので、フィードバックのしようがない。」
と医師以外の職種から意見が出されました。
それによると、「気になるオーダーの出し方や指示だしをしている医師がいても、研修医なのかどうかわからないので、教えていいものかどうか迷う」ということでした。

説明を追加
 そこで、毎月月末に出している「研修ローテーションのお知らせ」に研修医の顔写真をつけることにしました。

 これでしっかり、研修医の教育をしましょう!いや、研修医でなくても、医師にしっかりフィードッバックしましょう!と意思統一しました。

2011年7月11日月曜日

②6月の研修医カンファレンス

①からの続き( →①はこちら  )
三人寄れば文殊の知恵・・・
〈第7回 6月23日〉
◆IDATEN感染症セミナー:「市中感染症診療の考え方と進め方」から
 第2章 5.感染性心内膜炎のマネジメント
◆Plenary lecture:交差適合試験・抗体スクリーニング
  不規則抗体とは何か?産生されるワケは?
  副試験陽性でも輸血したい時、どうするか?
  抗体スクリーニング血球パネルも読めるように‥なった かな?
◆Practice:輸血前検査 No.2 交差適合試験
  緊急検査室の協力のもと、交差適合試験の実技実習。

これでもう、埼玉協同病院1年目研修医は、血液型検査と交差適合試験を一人で出来るようになりました。
「血液型」と「交差適合試験」は、初期研修医が一人で行えるようになるべき検査として研修目標に挙げられています。研修病院は、みんなちゃんと実習をしているかな〜?

〈第8回 6月30日〉
◆IDATEN感染症セミナー:「市中感染症診療の考え方と進め方」から
  第2章 6.胆道系感染症のマネジメント
◆Practice:末梢血塗抹標本の読み方<正常編>
  正常の赤血球の大きさ
  白血球のおよその数
  好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球の判別
  血小板のおよその数  などが分るようになりました。

  頑張って白血球分画にtryしました。完璧です!


6月の研修医カンファレンスは実習満載、実り多き月でした。

7月は、骨髄像に挑戦。白血病をはじめとするおもな血液・造血器疾患の診断ができるようになる予定です。7月中は難しいかもしれないけれど、そろそろお待ちかね、Gram染色もやりますよ!
      

ちなみに、埼玉協同病院の血液培養は、2セット(以上)採取率が60%を越えています。これがいったいどういう意味なのか、よく分らない学生さんは、ぜひ当院に遊びに来てくださいね!結構、すごいことなんですよ。


SKYMETセンター長 村上

①6月の研修医カンファレンス

病棟業務が始まって丸一月が経過し、早くも各病棟で「必要欠くべからざる人材」になっている1年目研修医の3人です。6月は研修医カンファレンスが5回行われました。

※毎週木曜日、13時~16時SKYMETにて
行われます

 One point adviceCase study:IDATEN感染症セミナーから
第4回Vibrio vulnificus貧血を呈する疾患皮膚・軟部組織感染症のマネジメント

第5回からの4回は実習です。

 Plenary lecturePracticeIDATEN感染症セミナーから
第5回末梢血塗抹標本から分ること①末梢血塗抹標本の作り方骨・関節・軟部組織感染症のマネジメント
第6回血液型 ABO型とRh(D)型について②輸血前検査 No.1 血液型免疫不全患者の肺感染症へのアプローチ
第7回交差適合試験・抗体スクリーニング③輸血前検査 No.2 交差適合試験感染性心内膜炎のマネジメント
第8回 ④末梢血塗抹標本の読み方<正常編> 


詳細は下記をご覧下さい!
〈第4回 6月2日〉
◆One point adviceVibrio vulnificus
人喰いバクテリア」と呼ばれるものの一つ、Vibrio vulnificusについて。ところで、皆さんは「汽水域」という言葉を知っていますか?Vibrio vulnificuskey wordです。
◆IDATEN感染症セミナー:「市中感染症診療の考え方と進め方」から 
 第2章        3.皮膚・軟部組織感染症のマネジメント
◆Case study:貧血を呈する疾患
 血液一般検査を読み尽くす!
 MCHCは何を示している?RDWって?Retは奥が深い!
   鉄欠乏性貧血
   巨赤芽球性貧血
   血球貪喰症候群
   遺伝性球状赤血球症

第5回からの4回は実習です。「いつまでもいると思うな、上級医と検査技師」
基本的検査は、自分一人でも正確に実施することが出来なくてはなりません。

(実習の様子はこちらもご覧下さい♪ → 研修医のつぶやき)

〈第5回 6月9日〉
◆IDATEN感染症セミナー:「市中感染症診療の考え方と進め方」から
 第2章 4.骨・関節・軟部組織感染症のマネジメント
◆Plenary lecture:末梢血塗抹標本から分ること
 わずか1滴の血液で、何がどの程度分るのかを確認
  血球の分化と成熟について
  多能性幹細胞が末梢血の細胞になる「系統図」を作成
◆Practice:末梢血塗抹標本の作り方
 緊急検査室の協力のもと、採血、末梢血塗抹、染色を実習しました。スライドガラスと引きガラスさえあれば、どんな過酷な状況でも美しい塗抹標本を引く事が出来るようになりました。


〈第6回 6月16日〉
◆IDATEN感染症セミナー:「病院内/免疫不全関連感染症診療の考え方と進め方」から
 第3章        23.免疫不全患者の肺感染症へのアプローチ
◆Plenary lecture:血液型 ABO型とRh(D)型について
 オモテ試験 抗A血清で凝集(+) 抗B血清は凝集(-)
 ウラ試験  A型血球で凝集(=) B型血球も凝集(=)
 さて、あなたの判定は?輸血はどうする?

◆Practice:輸血前検査 No.1 血液型
 緊急検査室の協力のもと、ABO型とRh(D)型の実技実習。
 まさか、Bombay型か!?

written by Dr.murakami

②へ続く・・・ → ①の続きはこちらをクリック

2011年7月5日火曜日

村上センター長の日々

1年目研修医のレクチャーを毎週行っている、村上センター長ですが、ブログへの紹介原稿作成中です。しばしお待ち下さい。(事務局)


ここのところは、「日本臨床検査医学会」で演題を2つ発表するために、集中してこもって発表のまとめを行っていました。
日本臨床検査医学会の認定研修施設となるために・・・。

秋には学会のオンパレード。どれに参加するか悩み中・・・。

秋の学習講演会や11月の指導医講習会の内容も決まりつつあります!
毎週のSKYMET事務局会議で、時間を割いる成果が出ていますね。(センター長談)

SKYMET開設記念講演~感染症学習会③~

第3回は、感染症Emergency 
講師:松永直久先生
帝京大学医学部付属病院 感染制御部

2011年6月29日(水)18:30~20:30

 暑さが厳しい中、55人の参加者で開催されました。さいたま市立病院の研修医の先生と東葛病院付属診療所の所長先生と研修医の先生の参加がありました。



 今回の講師は、帝京大学医学部附属病院感染制御部の松永直久先生。レクチャーの冒頭で、先生自身の働き方がガラッと変化したという、昨年の多剤耐性アシネトバクター・バウマニによる病院内アウトブレイク報道の話がありました。
病院それ自体は感染症の温床であり、医療関連感染防止はすべての医療従事者にとってつねに最重要の課題の一つであり続けています。医療行為には必ず内在する感染リスクがあり、日常的なケアのどこかに些細な破綻があっただけでも重大な結果をもたらしてしまうのです。松永先生の話からも「感染対策として当たり前(標準予防策)のことを当たり前に実行する」ことの難しさと重要性を再認識しました。
研修医に質問です!
 タイトルは“感染症Emergency
診断の軸は、1・2回目でも学習した通り、Where?(感染部位)とWhat?(起因微生物)であること。そして治療は、感染部位・微生物・抗菌薬の三角形で考えていくこと。
なぜEmergencyかというポイントは①時間 ②重症度 ③部位の3つであること。
後半は、前半のレクチャーを裏付けるような、示唆にとんだ症例をたくさん提示していただき、参加者も明日からの実践につなげるヒントを得られたと思います。
参加者は55名
(ONDR)