2011年7月5日火曜日

SKYMET開設記念講演~感染症学習会③~

第3回は、感染症Emergency 
講師:松永直久先生
帝京大学医学部付属病院 感染制御部

2011年6月29日(水)18:30~20:30

 暑さが厳しい中、55人の参加者で開催されました。さいたま市立病院の研修医の先生と東葛病院付属診療所の所長先生と研修医の先生の参加がありました。



 今回の講師は、帝京大学医学部附属病院感染制御部の松永直久先生。レクチャーの冒頭で、先生自身の働き方がガラッと変化したという、昨年の多剤耐性アシネトバクター・バウマニによる病院内アウトブレイク報道の話がありました。
病院それ自体は感染症の温床であり、医療関連感染防止はすべての医療従事者にとってつねに最重要の課題の一つであり続けています。医療行為には必ず内在する感染リスクがあり、日常的なケアのどこかに些細な破綻があっただけでも重大な結果をもたらしてしまうのです。松永先生の話からも「感染対策として当たり前(標準予防策)のことを当たり前に実行する」ことの難しさと重要性を再認識しました。
研修医に質問です!
 タイトルは“感染症Emergency
診断の軸は、1・2回目でも学習した通り、Where?(感染部位)とWhat?(起因微生物)であること。そして治療は、感染部位・微生物・抗菌薬の三角形で考えていくこと。
なぜEmergencyかというポイントは①時間 ②重症度 ③部位の3つであること。
後半は、前半のレクチャーを裏付けるような、示唆にとんだ症例をたくさん提示していただき、参加者も明日からの実践につなげるヒントを得られたと思います。
参加者は55名
(ONDR)