2015年1月26日月曜日

新年のご挨拶

新年のご挨拶を兼ねて 

 2015年1月17日、あの阪神・淡路大震災から20年が経ちました。


あの日、高速道路の橋脚が根元から折れ、街を炎が包み込むテレビ

画面に、私たちは為す術もなく立ち尽くしました。

この3月11日には、東日本大震災から丸4年を迎えることになります。

あの時も、人々の日常を飲み込んでゆく津波に、私はただ茫然とするだけでした。



 未曽有の豪雨・土砂災害、大雪の被害など、自然に抗い自然を克服


したつもりでいた私達は、自然の驚異を目の当たりにして無力感さえ

感じ始めています。 

 東北の被災地の復興は遅々として進みません。一見復興が成った


ように見える神戸にあっても、20年という時間だけで人々の悲しみ

を払拭することはできませんでした。


 しかし、どんなに打ちのめされても「逆境」を乗り越えることを


可能にするのは「ひと」の力です。たとえどんなに僅かでも、

進み続ければ「だいぶ進んだな」と思うことができるはずです。


 当事者たりえない私は、あまりに無力ではありますが、しかし、


被災された皆様に絶えず心を寄せ、小さな支援を届け続けようと、

年の初めにあたり、あらためて心に刻んだことでした。


 2015年がどうか平穏な一年でありますように。当たり前の日常が、


当たり前に続くいてゆく幸せをかみしめたいと思います。

埼玉協同病院 教育研修センター長 村上 純子