2011年12月14日水曜日

秋の講演会 「肝胆膵の画像診断」

12月8日(木)18時30分から、宮谷博幸医師(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科講師)による、「肝・胆・膵の画像診断」講演会が46人の参加で行われました。
講師の宮谷博幸先生


『症例から学ぶ画像診断』シリーズの2回め。
今回の講師は、自治医科大学附属さいたま医療センター宮谷博幸先生。役割上、後輩医師の育成にも携わりつつ、ご自身も臨床医としての道を邁進していらっしゃることがうかがえる内容でした。

質問に答える研修医

 まず、肝・胆・膵疾患の診断プロセスにおいては、画像診断が大きな位置を占めること、目的に応じたmodalityの選択をすること、しかし1人の医師による画像診断のみでは必ずしも正しい診断に至らないケースもあり、ダブルチェックと総合的診断を重ねて治療を選択していくことの重要性を実感しました。どんなに経験を重ねても、「自分の診断が正しいとは限らない、他の医師や放射線科スタッフの眼も大切」という宮谷先生の言葉から、感染症シリーズの時もそうだったように、やはり画像診断においても専門職同士の相互理解とリスペクトに基づいた診療の連携の重要性を再認識しました。
医師を含め46人が参加


後半は高リスク患者の画像診断について、同じ臓器の他部位に病変、他臓器に病変などのpitfallに留意しながら診断していくプロセスを、レアな症例も交えながら解説していただきました。医師のみならず放射線技師など関わるコメディカルも一緒に画像診断の正しいプロセスを理解し、そのスキルアップを図っていくことで、「画像診断で命を救う」ことを目指していきましょう!         (OnDr)

今回の講演会ビデオ(DVD)も法人内で、レンタル中です。


研修医にはちょっと難しかったですけど、
なかなか出会わない症例も多く興味深い講演でした!