2012年6月20日水曜日

研修医カンファレンス2012.6.12

<2012.6.12>
 当院の初期研修医は、「レジデントカンファレンス」という自主学習会を行ってています。自分達でテーマを決めて勉強してきたものをディスカッションしたり、上級医にゲストスピーカーをお願いしたり。
あと、とても重要なのが、場所を変えて実施される「意思疎通の強化」 

◆ケースカンファレンス
Case:77歳の男性
主訴:頸の痛みと微熱感
    ○月○日の未明から症状が出現したので、整形外科を受診した。
検査データ:
WBC  10290(Ne 86%, Lym 8%)
RBC  437万
Hb   13.8g/dL
Ht   40.8%
PLT  0.60万
CRP  1.41mg/dL
……その他の検査はとくに大きな問題なし

内科にこの患者さんが受診していたら、多分、痛み止めと湿布くらいで帰してしまい、血液検査もしなかったよね……う~、怖い!!という結末の症例。first touchの整形外科医Y先生に、研修医一同、感動でした。

◆研修医へのプレゼント
 ★急性・重症度の判別ー重症度で初期治療はどう違ってくるのか
  感染と抗菌薬 Vol.15 P.15-21

 ★朝日新聞 2010.6.8 スーパー耐性菌の脅威
(センター長 村上)

◆研修医の感想
 今回のケースは、患者さんの訴えを整形外科の医師がしっかりと聞き、単なる首の痛みから感染症を導きだした、とても勉強になるものでした。基本のバイタルチェックサインに気をつけること。オーダーはなんでもかんでも出さないように気をつけないと。。。

 当院の抗生剤の使い方について、「マイツール」(院内電子カルテで職員は誰もが見れる掲示板のようなもの)で感受性全体がわかるようになっていることを教えて頂きました。とても便利だと思いました。 研修医I)
研修医Iさんの地元のお菓子です